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牡丹

上野公園の東照宮の入口に牡丹園が見頃ですと書かれていたので、入ってみました。菊人形を見るときのような昔風の展示で中には傘をさしているボタンもあります。入場料600円で、多くの種類のボタンの花は見ごたえがあります。八重の花びらのふちに白い線がはいっていたり、ピンクの花びらに濃淡があったり、純白、アイボリー、黄色。原産地の中国で花王と呼ばれたのがわかる存在感です。ボタンはキンポウゲ科で、名前は漢名の音読み、古名はフカミグサ。むかし、渤海国からもたらされたので、渤海(フカミ)の名になったと言われています。平安時代にはすでに、漢方薬のためだけでなく観賞用にも栽培されています。いけばなでも古くから使われている花材で、生け方の秘伝もいくつも残されています。その水揚げも「牡丹、湯をもって活くべし」などの他、これもいくつも書かれたものがあります。私は、花の仕事を始めたころ教わった、「逆さにして、切り口にお酒を飲ませる」という水揚げ法がボタンの艶やかさに似合う気がして、いつも日本酒で水揚げしています。 
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